介護保険を使って住宅改修しよう

介護保険について

 

 

介護保険を使った住宅改修の話に入るまえに、簡単に介護保険について説明しておきましょう。

 

 

介護保険は、介護を目的として支給される保険です。これには公的介護保険と民間介護保険という2種類があり、民間介護保険の中には介護一時金や介護年金などがあります。介護保険支給の対象となる介護サービスは基準に基づき計算された介護報酬となります。

 

 

こうした介護保険は、近年の高齢化に対応して施行された社会保険制度で、保険料を被保険者だけでなく、国や都道府県も負担するのが特徴です。制度の目的の中には社会的入院の解消ということで、在宅介護を促す意図があるのですが、実際には24時間サービスを提供する介護者の不足で、特に重度要介護者の在宅介護はなかなか困難なことが多いようです。

 

 

介護サービスの利用にあたって、被保険者が介護を要する状態かどうか要介護認定を受ける必要があり、これは、医療機関による要医療状態の判定とは異なり、認定調査の結果をもとに保険者によって行われます。

 

 

区分は要支援1・2、要介護1~5の7つの段階に分けられ、これをもとに、どのような介護サービスを組み合わせて利用するかは介護支援専門員が担当します。被保険者は満40歳以上の人で満65歳以上を第1号被保険者といい、40歳から65歳未満の医療保険加入者を第2号被保険者といいます。

 

 

原則として保険者の区域内に住所を有する人が当該保険者の被保険者となります。しかし、介護が必要な身体になっても、長年家族と暮らした住み慣れた自宅でこれからも暮らしたいという希望も多く、そこで介護に対応した住宅改修が必要になってくるわけです。